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研究室・附属施設の紹介

生命薬科学系 微生物・感染制御学

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スタッフ

教授 後藤 直正(薬学博士)
准教授 奥田 潤(博士(医学))
助教 皆川 周(博士(農学))

概要

後藤直正教授、奥田潤准教授、皆川周助教のもと、博士研究員、大学院生および学部卒論生で教室は運営されている。

研究内容

抗菌薬などの開発や臨床応用が進んだ現代でも、地球上の人類の25%は感染症により死亡し、発展途上国においては死因の約50%を感染症が占めている。このように微生物に由来する感染症の克服は未だに重要な世界的課題である。日本も含めた先進諸国では種々の抗菌薬の開発により、病原性の強い細菌による感染症は減少したが、逆に日和見感染菌による感染症が大きな課題となっている。現代の細菌感染症の問題点は病原性に加えて、抗菌薬に対する耐性化にある。当研究室では、現在の細菌感染症の化学療法を超えた新しい治療法の開発を目指し、次のテーマで研究を行っている。
1. 抗菌薬排出システムの機能の解明と応用
排出システムは生物界に広く分布し、生育環境下に存在する抗菌薬や抗ガン薬などを排出する細菌の自己防衛機能であり、また病原因子も含めた細胞内代謝産物の排出など多種の機能を担っている。したがって、本システムの阻害は多剤耐性菌の出現の防止や細菌感染症克服を期待させる。そこで、臨床上重要な日和見感染菌である緑膿菌、セラチア菌、インフルエンザ菌を材料に、排出システムの機能について調べている。
2. ゲノム情報を基盤にした日和見感染症の克服
加速度的に進行しているゲノムプロジェクトは生物学に新たな局面を展開しようとしている。日和見感染症の起因菌として認識されてきたセラチア菌による敗血症によって、数年前に大阪、東京の病院で死者が出た。本菌の問題点の解明のためにゲノムプロジェクトを組織し、ゲノム全塩基配列を決定した。本研究室ではセラチア菌と緑膿菌のマイクロアレイ解析によって日和見感染菌の実態を追求している。
3. 分子生物学・画像解析・バイオインフォマティクスの融合による細菌の生存戦略の解明
細菌感染症の克服のためには、どのような戦略で細菌が生態の防御機構や障害をくぐりぬけているのかを知ることが必要である。これを知るために、バイオフィルムモデルや動物(カイコ、線虫、マウス)モデルを利用して、生育環境(生態感染部位)から受ける刺激に対して働く細菌の遺伝子群のネットワークの解明を目指している。

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