カーリングという競技を知っていますか?
冬季オリンピックでみたことがある方も多いのではないかと思いますが、今回はカーリングの全日本選手権に出場する3年次生の
榛葉彩日さんにお話をうかがいました。
―活動内容について
私は京都府カーリング協会に所属しており、普段は関西の大学で唯一のカーリングサークル(京都大学)で活動しています。種目は女子4人制とミックスダブルスで、他大学の学生や社会人の方とチームを組んで、土日に練習や試合を行っています。月3回は関西で練習しますが、カーリング専用リンクがないので、軽井沢まで遠征することもあります。カーリングはストーンを投げる、スイープするなどの基本的な練習だけでなく、実戦形式で何度も練習をする必要があるので、大会で知り合ったチームの人と連絡を取り合い、自分たちでスケジュールを立てて練習試合をしています。
―カーリングを始めたきっかけは?
2018年の平昌五輪でカーリングをテレビでみたことがきっかけで、ロコ・ソラーレさんに憧れて大学入学後はカーリングに挑戦したいと考えていました。1年次生のときは他大学のインカレサークルに入ることに躊躇していましたが、同級生と一緒に体験会に参加して、挑戦することを決めました。中学・高校生の時はバスケ部で全くカーリングの経験もなかったため、まずルールを理解することが難しかったですが、チームの先輩や協会の社会人の方々に教えていただきながら覚えていきました。あとはとにかくカーリングをみるのが好きなので海外の試合などもテレビで夜中にみたりしています。
―これまでの活動で印象に残っていることや苦労したこと
カーリングの試合は京都府選手権→西日本選手権→全日本選手権という流れで勝ち進んでいくのですが、今年は西日本選手権で優勝することができ、初めて全日本選手権出場を決めました。実は西日本選手権の予選の時に階段で足を捻挫してしまい、痛み止めを飲みながらも、接戦の中で集中して試合に臨み、最後は優勝できたので特に印象に残っています。足がパンパンに腫れていたのですが、アドレナリンが出ていたので、試合中は痛みも忘れていました!
苦労したことは、専用リンクが西日本にはなく、なかなか試合もできなかったので、実践的な練習ができなくて大変でした。私は「スキップ」という作戦を立てる役割であり、責任感のあるポジションですが、たくさん試合を重ねてスキップとしての技術やチームワークを向上させていきました。あとは始めたばかりの頃はストーンを投げるときに膝を打ってしまってあざだらけになったり、20kgのストーンをハウスに届くように投げられるようになるまで半年ぐらいかかったり、基礎を固めるのが大変でした。
―本学に入学した理由と学業との両立について
もともと薬剤師になりたかったので、薬学部に進学したいと考えていました。関西出身なので、実家から通えるところで考えており、幅広い就職先と他大学より早期に研究ができることに魅力を感じて入学しました。実際に入学してみて、授業や課題、実習などは忙しいですが、とても充実していて、遠征費用のために平日はアルバイトもしています。また、カーリングを通じて知り合った他大学の仲間とそれぞれの得意分野の勉強を教え合ったり、試合の合間にはみんなで課題をやることもあります。理系、文系、様々な学部の方のお話を聞くことで刺激も受けています。
―将来の夢、今後の目標は?
将来は薬剤師になりたいと思っていますが、最近は企業へ就職することもいいかなと考えたり・・・まだ具体的には決まっていないので実習に行ってから考えようと思っています。カーリングは大学6年間でやり切って、社会人になってからは違うスポーツに挑戦したいと考えていて、まだまだいろんなことをやってみたいです!直近だと全日本選手権が12月(ミックスダブルス)、2月(女子4人制)にあるので、トップレベルの方と試合ができるのが楽しみです。カーリングを始めるきっかけになったロコ・ソラーレさんと試合をさせていただけるので、夢のような舞台で、緊張もしますが、いい試合ができるように頑張ります。
―課外活動との両立を考えている本学志願者へメッセージをお願いします
最初は1人で新しい環境に飛び込むことは不安で、ためらってしまうと思いますが、意外となんとかなります。私の場合は他大学の方や社会人の方と関わる機会も多く、いろいろな話を聞くことができ、人脈も広がるのでとても楽しいです。遠征費用の節約のために軽井沢まで車で移動したり、時には車中泊をしたり、大学生の時しかできないことがたくさんあると感じていて、学業と両立しながら大学生のうちにどんどんやりたいことに挑戦していくべきだと思います。
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