代謝分析学分野

研究内容

原始生命は、高度に進化していく過程で多くの元素を取り込んできました。しかし、生命の維持と継続に多くの元素がどのように関連しているのか未知の部分も残されています。私たちは「人はいかにすれば健康に長生きできるのか」を大きなテーマとして、「生命無機化学」、「医薬品分析学」、「分子イメージング学」をベースとした以下の課題について研究しています。
〔1〕亜鉛錯体による糖尿病や肝障害の予防と改善、〔2〕抗酸化性天然物による酸化的障害の予防や抑制、〔3〕抗菌薬、抗がん薬、レドックス制御性医薬品の体内動態解析、〔4〕ICP-MSによるメタロミクス解析、〔5〕分子イメージング技術を利用した疾患バイオマーカーの探索と創薬への応用。

代謝分析学分野

教員紹介

安井 裕之 教授

安井 裕之 教授

出身大学:京都大学
出身大学院:京都大学大学院
学位:博士(薬学)

キーワード

低亜鉛血症、亜鉛含有医薬品、生命金属元素、ヒトメタロミクス診断、網羅的金属分析、抗酸化能評価、生活習慣病、未病と老化、医薬品の分析と体内動態、トランスレーショナルリサーチ

モットー・好きな言葉

社会的共通資本を意識して守り抜く。先代の功績や遺産を次世代に伝えるのも現役の役割。

研究分野

健常-未病-病態の診断と亜鉛による予防医学の実現を目指すヒトメタロミクス研究

■生命金属元素の体内変動による早期疾患診断
人が健康を損ない病気になる前の段階にあたる「未病」の状態で、恒常性を司る「生命金属元素」は異常値を示します。既存の検査では判別が難しい、より早期での診断を可能にするため、ICP-質量分析装置を駆使して30種類の生命元素を一斉検出し、その変動により診断する方法を研究しています。
■亜鉛医薬品の摂取による生活習慣病の予防と治療
多くの生理機能や病態発症と関係が深い生命金属元素である「亜鉛」を有機分子との複合体により医薬品様に仕上げ、日常生活の中で積極的に摂取することで、老化・心不全・糖尿病・肝機能障害・炎症性腸疾患(IBD)・アトピー性皮膚炎といった生活習慣病の予防や改善を促す新しい方法を研究しています。

内藤 行喜 助教

内藤 行喜 助教

出身大学:京都薬科大学
出身大学院:京都薬科大学大学院
博士(薬学)

キーワード

亜鉛錯体、糖化ストレス、糖尿病治療、メタロミクス研究、シグナル伝達、細胞培養

モットー・好きな言葉

思い立ったが吉日/Tomorrow is another day.

研究分野

バイオメタルの機能解明と糖化ストレス抑制による健康寿命延伸への挑戦

■糖化ストレスに対する亜鉛錯体の影響
糖とタンパク質が結びつく「糖化反応」が進むと、糖尿病や動脈硬化の原因となる終末糖化産物が蓄積します。生体必須金属である亜鉛と有機物を組み合わせた亜鉛錯体を用い、この糖化ストレスを抑える新しい方法を探索し、糖尿病やその合併症の予防に役立つ医薬品を開発に繋げる研究をしています。
■細胞および実験動物を用いたバイオメタルのシグナル伝達の解明
バイオメタルは生体内でいろいろな作用を示すことがわかってきています。その作用を病気の治療に活かせないかという切り口で、特に、バイオメタルが生体に及ぼす影響をシグナル伝達という観点から研究しています。

近影なし

西藤 有希奈 助教

出身大学:同志社大学
出身大学院:京都大学大学院
学位:博士(生命科学)