臨床薬理学分野
研究内容
生活習慣病の代表的なものにがん、高血圧、糖尿病、脂質異常症などがあり、これらは罹患者が多く、日本人の死亡要因においても上位を占める病態です。本分野では、これらの疾患の基盤的病態解明、および付随する心肥大・腎障害・認知症などの症候に対する新規治療標的の発掘、予防・薬物療法の提案、さらに個別化医療推進のための個人差要因解析(加齢、性差、薬物相互作用、疾患進行予測)に向き合っています。基礎研究から得られた事象(実験データ、文献情報)と、臨床帰結(臨床試験、Real-world data)を機構(機序仮説、数理モデル)で繋ぎ、bottom-upとtop-downの双方向性研究を推進することで、疾患進行や治療応答性の予測に役立てたいと考えています。
教員紹介

キーワード
がん生物学、細胞間コミュニケーション、メタボローム、個別化医療、性差、ファーマコメトリクス
モットー・好きな言葉
ベストを尽くす/置かれた場所で咲く/切磋琢磨
/ 研究分野
基礎と臨床を双方向に繋ぎ、治療応答性を予測する
私たちの体を構成する細胞は、同じ細胞でも置かれた環境によって性質が異なり、周辺細胞との情報伝達のネットワークも異なります。さらに正常なコミュニケーションが破綻することが病気の進行に繋がる場合もあります。私はがんや慢性疾患を対象に、このような細胞間情報伝達の変化を調べて、新しい病気の治療標的の発掘に繋げたいと考えています。また、病気の進行や治療応答性の個人差要因を年齢や性別などを起点に調査し、一定の予測の枠組みを作ることで、個別化医療に還元することを目指しています。

キーワード
循環器内科学、生活習慣病、心不全、心筋梗塞
モットー・好きな言葉
患者さんに学ぶ/The more we do, the more we can do.
研究分野
心不全、心筋障害の病態解明および新規治療法の開拓
心臓は常に収縮拡張を行い、血液循環を担う臓器であり、そのエネルギー産生を豊富なミトコンドリアが担っています。心不全時には、このミトコンドリアが障害を受け、その形態変化とともにエネルギー代謝が変化することが知られています。このミトコンドリアの病態下での変化を詳細に検討し、その変化を制御する因子の調整による心不全治療の可能性について、心不全モデル動物や、心筋培養細胞をつかった研究を行っています。また、医薬品の開発には多大なコストと時間が必要なため、実際に治療に使用されている医薬品の多面作用の検討によるエコファーマを用いた心不全治療薬への応用も研究しています。

キーワード
薬理学、生理学
研究分野
動脈硬化抑制薬を目指した薬理学研究
■細胞外マトリックスからの治療ターゲットの探索
細胞間を繋ぐ構造的な支持体と考えられてきた細胞外マトリックスの中には、様々な機能を発揮するものが存在することが解明され始めています。未だ研究途上である細胞外マトリックスの中から、動脈硬化の治療標的となる分子を見出し、新薬開発に繋げることを目指しています。
■ドラッグリポジショニングによる動脈硬化抑制薬の開発
すでに他の病気の治療薬として使用されているものを動脈硬化抑制薬にも応用できれば、より早く、より安全に患者さんに届けられるはずです。そんなドラッグリポジショニングによる動脈硬化抑制薬開発を目指しています。