病態生化学分野

研究内容

生活習慣病に関連した非アルコール性脂肪肝炎(肝線維化から肝硬変・肝がんへ移行)や粥状動脈硬化症(心筋梗塞等へ移行)、および、最も頻度の高い染色体異常症であるダウン症(精神遅滞・記憶学習障害)を研究対象として、炎症や酸化ストレスの関与を念頭に、各病態の発症分子機構を解明しています。病態モデルや遺伝子改変動物での様々な解析から、病態形成を担う責任分子を同定し、治療薬・進展予防薬の開発につなげようとしています。

病態生化学分野

教員紹介

秋葉 聡 教授

秋葉 聡 教授

出身大学:京都薬科大学
出身大学院:京都薬科大学大学院
学位:薬学博士

キーワード

生活習慣病(脂質異常症、脂肪肝炎)

モットー・好きな言葉

目的には必然性を、結果には謙虚に、提案には夢を/面倒くさいが発想のもと

研究分野

脂肪肝・肝線維化の悪化阻止を目指した治療薬の発案に関する研究

高脂肪食や過食が原因となる生活習慣病として、脂肪肝や肝臓の線維化が起こる脂肪肝炎になると、やがては肝硬変や肝がんへと悪化していく場合があります。この悪化の阻止を目的とした食生活の改善は長年の習慣や嗜好から継続し難く、また、その改善のみでは悪化を防ぎきれないのが現状です。そこで、炎症という別の悪化要因を薬で抑えることで脂肪肝炎の悪化を阻止できればと考えています。それを実証するために、炎症を担う因子や細胞を特定し、それだけに狙いを定めた「効果的・効率的かつ副作用が少ない医薬品」の考案に繋がるような研究を、遺伝子改変マウスなどを用いて行っています。

石原 慶一 准教授

石原 慶一 准教授

出身大学:京都薬科大学
出身大学院:京都薬科大学大学院
学位:博士(薬学)

キーワード

ダウン症候群、知的障害、モデルマウス、iPS細胞

モットー・好きな言葉

継続は力なり

研究分野

ダウン症候群の知的障害の分子メカニズムの解析と治療法の開発

通常2本の21番染色体が3本となり発症するダウン症候群では、ほぼ全てのダウン症候群のある人で知的障害が認められます。しかし、知的障害が“なぜ起こるのか?”は不明で、治療法はありません。我々の研究チームは、ダウン症候群の知的障害のメカニズムの解明と治療法の確立を目指して、モデルマウスやダウン症候群のある人から樹立されたiPS細胞を用いて研究を行っています。将来、ダウン症候群の子供の出生前に母親への治療を施すことで、生まれてくるダウン症候群の子供の知的障害を軽減すること(胎内治療)を目標としています。

近影なし

河下 映里 助教

出身大学:徳島大学
出身大学院:徳島大学大学院
学位:博士(薬学)

キーワード

虚血性脳疾患(脳梗塞、新生児低酸素性虚血性脳症など)、神経発達、記憶、脳老化、凝固・線溶系因子、組織線溶、動脈硬化、MASH

モットー・好きな言葉

Happy mind

研究分野

脳梗塞などの血管性疾患の治療につなげる研究

脳梗塞や新生児低酸素性虚血性脳症など、酸素不足によって神経が損傷する疾患では、失われた神経機能をいかに回復させるかが重要な課題です。神経再生(神経新生)を促す治療薬の開発に向けて、細胞の周囲で働く細胞外プロテアーゼに着目し、その役割を解析しています。これらの酵素が神経新生を促す仕組みを明らかにし、その知見をもとに神経再生を促進する薬の創出を目指しています。さらに、脳梗塞と密接に関連する動脈硬化や、血管病リスクを高める代謝異常関連脂肪性肝炎(MASH)の病態解明にも取り組んでいます。