分子腫瘍学分野
研究内容
がんは我が国の死因の第一位を占める疾患であり、がんの生物学およびその臨床が発展した現在においても、予後の不良ながんが多数存在します。従って、がん研究の領域には新規治療薬の開発を含め、がん臨床を改善させる大きな社会的要請があります。分子腫瘍学分野では、発がん過程に関わる腫瘍細胞生物学的な基礎研究や、がん幹細胞の特性を明らかにする研究とともに、副作用が少なく効果的な抗悪性腫瘍薬の開発を目指し、新規の治療標的分子を探索する研究や、さらにはがん代謝に関わる治療標的分子に対する新しい阻害化合物の抗腫瘍活性に関する研究を行っており、これまでにないがんの治療法を開発することを目標としています。
教員紹介

キーワード
分子腫瘍学、がん幹細胞、がんの代謝特性、がん分子標的治療薬、抗がん剤
モットー・好きな言葉
着眼大局、着手小局
研究分野
がん幹細胞研究に基づいた新しいがん治療法を創出する研究
がんとは、正常細胞の遺伝子に変異が蓄積することにより生じたがん細胞が制御されない増殖をする悪性の疾患です。がん組織の中には幹細胞によく似た性質をもつ「がん幹細胞」が存在し、治療に対する抵抗性を発揮して、転移や再発の起点となることが示されています。そこで、がん幹細胞のもつ高い腫瘍形成能を阻害するために役立つシグナル伝達系因子や遺伝子を特定する研究を行っています。また、新しい化合物で、がん細胞がもつ正常細胞とは異なる代謝特性を阻害する手法の研究を行っています。さらに、既存の治療法とそれらをうまく組み合わせることにより、より副作用の少ない、新しいがんの治療法を創出することをめざしています。

キーワード
腫瘍細胞生物学、がん細胞ニッチ、がん幹細胞、分子標的治療薬、抗がん剤
モットー・好きな言葉
努力はいつか報われる
研究分野
正常組織に影響が少ないがん特異的な抗腫瘍薬の創製を目的とした研究
抗がん剤の副作用は治療の継続の不可を決定するだけでなく、患者さんの生活を妨げる大きな要因となります。がん細胞に特異的に発現しているタンパク質を標的とする新しい治療法の提唱は、正常細胞への影響を少なくできると考えられ、副作用の少ない抗がん剤の開発につながると期待されます。したがって、がん細胞で特異的に発現する分子を遺伝子工学的手法で阻害し抗腫瘍効果が見られるか、また、その分子を阻害する化合物のスクリーングおよび動物や細胞を用いた生物学的な手法での効果の実証、副作用の有無の検証を行うことで、正常細胞に対する影響が少なく、副作用の少ない新しいがんの治療法を創出するための研究を進めています。