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目指すは人の命を救う研究者
5年次生 中村優希さん【インタビュー】

OIST Science ChallenegeやOIST Research Internなどの課外プログラムに参加し、研究活動をしている5年次生の中村なかむら 優希ゆうきさん。今回はそのような活動を始めたきっかけや将来の目標についてインタビューをしました。

ーOIST Science ChallengeやOIST Research Internの活動内容は?
OIST Science ChallengeとOIST Research Internは沖縄科学技術大学院大学(OIST)という研究力が世界でもトップクラスの大学院で行われる研究活動プログラムです。初めに参加したのがScience Challengeで、OISTの学生やプログラム参加者たちと各々が行っている研究について議論し、異分野交流を行いました。その中で「バイオインフォマティクス」という生物学と情報科学(コンピュータ)を融合させた研究分野があることを知りました。その分野に興味を持った私は現在勉強している有機化学の分野でも情報科学を応用している研究がないか調べたところ「ケモインフォマティクス」という分野にたどり着きました。もっとその分野について詳しく知りたいと思い、OIST Research Internを活用して研究室でスーパーコンピュータの使い方を学び、ケモインフォマティクスの勉強しました。

   

ー活動を始めようと思ったきっかけは?
私は昔からいろいろなことにチャレンジしたくなる性格で、大学に入学したら研究留学しようと思っていました。しかし、コロナ禍の影響で留学ができなくなってしまったため、どうしようか悩んでいた時に学生課の方からOIST Science Challengeを紹介してもらいました。そして運よく選考を突破することができて、プログラムに参加できることになりました。そこで同世代の人たちが熱心に研究活動していることに感動し、私もさらに研究に力を入れるようになりました。今では、大学の他に産業技術総合研究所(産総研)という国立研究所でもケモインフォマティクスの研究をしています。OISTで出会った人とは今でも交流があり、定期的に研究の現状報告やプライベートなことも話し合う関係を築けているので、プログラムに参加してとてもよかったと思っています。

ー学業との両立について
研究活動だけでなく、他にもやりたいことがたくさんあり、NASAの短期留学に参加したり、ESSや共同学生団体「ME-ME」、京躍華など複数の大学のクラブに所属していました。毎日スケジュールが詰まっていますが、スキマ時間を有効活用して学業と両立しています。大変ではありますが、今のところ大学生活の中でやりたいことは全部できているので、毎日が充実しています!

   

ー本学に入学した理由は?
小学生の時、同い年くらいの子どもががんの治療薬の副作用で髪の毛が抜けてしまうのを目の当たりにして、何とかしたいという思いを持ち、その頃から薬に対して関心がありました。そして大学進学を考えた時に、医療に携わることができて人の命を救えるような研究をしたいと思い、他大学より早期から研究室に配属され、研究に取り組む環境が整っている京薬を選びました。

ー将来の夢、今後の目標は?
将来は研究者の道に進みたいと考えています。研究機関や製薬企業など細かいことは決めていませんが、いずれにしても人の役に立つ、命を救える研究をしていきたいです。そのため、まずは大学院に進学をして博士課程を修了することが次のステップだと思っています。4月から6年次生になり、研究活動、国家試験、大学院入試が控えていますが、一度自分がやると決めたことなので頑張ります。

ー本学志望者へメッセージをお願いします
研究をしたいと考えている人の中では4年制の薬系大学に進む方がいるかと思います。でも私は6年制の大学に進学してよかったと思っています。なぜなら、6年制の大学では実務実習という薬局や病院での実習を通じて、実際の医療現場を経験することができるからです。現場で求められているものを知ることができるので、研究者を目指す上でも有意義で貴重な経験になりました。 
また、この在校生・卒業生インタビューに様々な課外活動をしている学生が掲載されているように、京薬は課外活動をしやすい環境だと思います。そのため様々な知識や情報を持った学生が集まっているというところも京薬のおもしろいところだと思っています。

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