お知らせお知らせ

薬用植物園100周年記念公開講座を開催しました

 2025年10月26日(日)、本学で公開講座を実施しました。今年度の公開講座は薬用植物園「御陵園」の見学と漢方に関する講演を組み合わせた、薬用植物園100周年を記念する特別プログラムとして開催しました。また、本講座は、「次世代のがんプロフェッショナル養成プラン」との共催でがんに関する講演も実施し、両プログラムの趣旨を融合した内容で行いました。

 薬用植物園「御陵園」の見学は、5年ぶりとなる開催で、約130 名の方にお越しいただきました。見学に訪れた方々は教員と学生スタッフの植物の解説を聞きながら、秋の薬用植物を観察し、植物の写真を撮ったり、学生スタッフに質問するなど、普段はあまり見ることのない薬用植物に対して興味をもつ様子がうかがえました。

     


 午後からは本校地の講義室に場所を移して3つの講演を実施しました。午後の部の講演に先立ち、赤路学長から薬用植物園100周年に対する想いを込めた挨拶が行われた後、初めに薬用植物園100周年記念として、広島国際大学 中島 正光教授に「朝起きられない・気象病!それ、漢方で治せるフクロウ型体質(夜型体質)かも?~」と題して、夜型体質の症例とその漢方治療についてわかりやすくお話しいただきました。

     


 次に共催の「次世代のがんプロフェッショナル養成プラン」からは、きらきら薬局 大森 眞樹先生による「あなたの人生の最終章、どう描きますか?~後悔しないための『人生会議(ACP)』と、心に寄り添う『グリーフケア』について~」をテーマに、最期をどのように過ごすかを考えておく重要性や遺族に対するコミュニケーションについて実体験を交えてお話いただきました。さらに、京都府立医科大学大学院 髙山 浩一教授からは「肺がん薬物療法の進歩」をテーマに、分子標的薬の登場による肺がん治療効果の飛躍的改善について、遺伝子診断を含めて非常にわかりやすく解説していただきました。
 午後の部の講演には200名を超える参加があり、盛況のうちに幕をとじました。

     


 他にも、薬用植物園の教員や学生が制作した匂い袋や薬用植物カレンダーを配布したり、本学の華道部による薬用植物を花材にした生け花の展示をして楽しさを織り交ぜながら講座を受けていただきました。受講者からは「御陵園で学生さんが詳しく教えてくださり楽しかった」「普段外からしか見られない大学の中に入れて興味深かった」「3講義ともわかりやすく自分の人生に活かせる内容でためになった」などの感想が寄せられました。
 本学は今後も公開講座の開催等を通じて地域に貢献できる大学を目指していきます。