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【ニュースリリース】京薬大・京都橘大 4つの医療系学科による合同多職種連携教育(IPE)を開催

京薬大・京都橘大 各専門職の能力を生かしチーム医療に貢献する人材を育成
4つの医療系学科による合同多職種連携教育(IPE)を開催

◇日 時 :2022年12月15日(木)12:45~17:30(12:30受付開始)
◇会 場 :京都薬科大学 躬行館3階

京都薬科大学(京都市山科区、学長:赤路健一)と京都橘大学(京都市山科区、学長:日比野英子)は2022年12月15日(木)、多様化する患者対応のためにチーム医療を推進できる人材育成の一環として、多職種連携教育(IPE:Interprofessional Education)を合同で開催します。

この合同多職種連携教育(IPE)は、薬学、看護学、理学療法学、作業療法学のそれぞれ異なる医療教育を受けている学生たちが垣根を越えて学び、話し合うことを通して、各職種の強みや弱みを知り、チーム医療への貢献を理解することを目的に2016年度から開催、今回で7回目を迎えます。
当日のプログラムでは、両大学の教員により設定された1つのシナリオ事例を用い、各学科の学生たちが学んできた専門知識を駆使して最適の医療について共に考えます。はじめに同じ学科の学生同士で編成されたグループでの討議と発表を行い、次に学科混成により編成されたグループでの討議と発表を行うことで、チーム医療の有効性と共通の目標(アウトカム)を設定する難しさについてより深く考える機会としています。 

2024年4月から始まる医師の残業上限規制に向け、チーム医療・地域医療はますます重要性を増すとともに、多職種へのタスク・シフティングの推進も求められています。そうした中で、本プログラムを通して、チーム医療に関わる各専門職が自らの能力を生かし、より能動的に対応していく力を養うことで、医療現場全体の改革にもつなげていきたいと考えています。

共に山科区で医療系学部を持つ両大学は、多職種連携教育を核に教育研究協力に関する包括協定を2019年3月に締結。また、京都橘大学が採択された、(公財)大学コンソーシアム京都と京都市による大学を挙げた地域連携の取り組みを促進する「学まち連携大学」促進事業の一環としても、合同多職種連携教育のさらなる充実を目指しています。
本取り組みは、実際の医療現場において、チームの中で個々の専門性を生かし、患者のための治療・ケアの提案ができる実質的な力を身につけるモデルケースとなりうるものです。今後もプログラムの充実を図り、より専門性と実践能力の高い人材を育成し、地域医療への貢献を目指していきます。

合同多職種連携教育(IPE)概要

<日時>2022年12月15日(木)12:45~17:30(12:30受付開始)
<会場>京都薬科大学 躬行館3階
<参加予定者>
京都薬科大学 薬学部 薬学科 5年次生 12人
京都橘大学 看護学部 看護学科 4年次生 12人
      健康科学部 理学療法学科 4年次生  4人
            作業療法学科 4年次生 12人       計40人
 
<プログラムの詳細>
■スケジュール
日時:2022年12月15日(木)12:45~17:30/場所:京都薬科大学
 

時 間

内 容

12:45~12:55

趣旨説明および事前アンケート回収

12:55~13:00

移動(5分)

13:00~13:50

第Ⅰ部:同学科でのグループディスカッション

薬学科・看護学科・理学療法学科・作業療法学科の学生が同じ学科ごとの
グループで討論

13:50~14:00

移動・休憩

14:00~14:20

各グループの発表

14:20~14:30

移動・休憩

14:30~16:00

第Ⅱ部:学科混成のグループディスカッション

薬学科・看護学科・理学療法学科・作業療法学科の学生が混在した

グループで討論

16:00~16:10

移動・休憩

16:10~17:00

各グループの発表および質疑応答

17:00~17:30

両大学教員からの講評および事後アンケート記入


■当日のシナリオ事例(概要)
 68歳代の男性が、畑で倒れているところを発見され救急搬送された。MRI検査で脳梗塞と診断され、脳神経外科に緊急入院。全失語状態、頭部左方偏位、右片麻痺。
血栓を取り除く治療後、麻痺は改善したものの言語障害残存。約2カ月後にリハビリ科へ転科、食事はほぼ自立、排泄動作では介助が必要である。当初から本人の帰宅願望が強く、入院生活のストレスが増強。約6カ月後、在宅医療を見据えた地域連携カンファレンスを開催し、退院した。内服薬の自己管理が困難なため、退院後は妻が服薬管理を行う予定だが、介護サービス介入の検討も必要になる可能性がある。
上記の状況において、薬剤師、看護師、理学療法士、作業療法士のそれぞれの立場から、また、チームとしてどのような支援や介入が考えられるか、検討を行う。

■各プログラム会場
京都薬科大学 躬行館
集合場所 : Q32講義室
全体会場 : Q32講義室
討論会場 : Q362,Q371,Q372,Q373各セミナー室、T32講義室、T33講義室


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