専門・認定薬剤師資格取得支援プログラム「Lehmannプログラム」
1年間の成果発表「症例・データ検討会」を2年ぶりに対面開催
10人の現役薬剤師が実際の症例をもとに、薬学的視点からの介入や研究データについて発表
京都薬科大学(京都市山科区)は、2023年2月18日(土)、現役薬剤師を対象とした専門・認定薬剤師資格取得支援プログラム「Lehmann(レーマン)プログラム」において、1年間の成果発表の場として受講生による「症例検討会・データ検討会」を2年ぶりに対面で開催します。
本学のリカレント教育講座である「Lehmannプログラム」は、現役薬剤師を対象に、将来の薬学領域におけるリーダーの養成を目指して2020年度から開講しており、今年度で3年目を迎えます。
近年、医療の高度化・多様化や地域医療の推進などを背景に、薬剤師に求められる役割が変化しており、質の高い薬学管理や高度専門性の習得が求められています。そのなかで、科学的エビデンスに基づいた「薬学のエキスパート」として、高度専門的な知識を持って強いリーダーシップを発揮することを期待されているのが専門・認定薬剤師です。豊富な知識や経験を持つ専門・認定薬剤師は、患者に対してより具体的な服薬指導ができるだけでなく、他の医療従事者に対しても専門性の高い意見を発信することができ、より質の高い医療を提供することができます。
これらの資格を取得するためには、実務経験に加え、論文作成や症例報告書作成が必要となるものの、論文・症例報告書の作成指導を専門的に受けられる機会が限られているため、資格取得を断念する薬剤師も一定数存在するのが現状です。
本プログラムは、そのような課題解決に向け、専門・認定薬剤師資格取得をサポートする社会人向けの年間カリキュラムとして開講しており、また、ICTの活用によって全国各地から受講できることも特徴の一つとなっています。
今年度は、薬学的視点に基づいた症例解析や症例報告書の作成技能を学ぶ「症例報告書作成コース」を8人、適切な研究計画を立て、実践する技能と研究成果を学会等で発表する方法を学ぶ「研究計画・実践コース」を2人の履修生が受講しています。
当日は、「症例報告書作成コース」の8人が、各症例をもとに、疾患、症状、背景などを掘り下げ、薬学的視点からの介入を検討し発表する「症例検討会」と、「研究計画・実践コース」の2人が、自ら研究計画を立案し、調査・研究で得た研究データについて発表する「データ検討会」を同時に開催。いずれも各履修生が実際の臨床現場で経験した患者の症例をもとに発表します。
「症例検討会・データ検討会」は、本プログラム履修生が一年を通して取り組んできた成果の発表の場であり、指導教員や他の履修生との討議や意見交換も行われます。昨年度はコロナ禍のため完全オンライン開催となりましたが、今年度は2年ぶりに対面による開催としており、より活発な議論が期待されます。
本学では今後も本プログラムの充実を図っていくことで、薬剤師の専門性向上だけでなく、薬学領域におけるリーダーを養成し、円滑な医療推進、健康維持に貢献することを目指していきます。
2022年度Lehmannプログラム「症例検討会・データ検討会」の詳細は、以下のとおりです。
※COVID-19感染拡大の状況により、プログラムを変更または中止する可能性があります。変更等がある場合は
本学生涯教育センターWebサイトにてお知らせします。
2022年度Lehmannプログラム「症例検討会・データ検討会」詳細
<日 時> 2023年2月18日(土)9:10~15:05
<場 所> 京都薬科大学 愛学館3階 A32講義室
<発表者> 症例報告書作成コース 8人
研究計画・実践コース 2人
<概 要>
発表者1人につき25分間で、発表・質疑応答・講評を行います。
症例検討会:「症例報告書作成コース」の8人が、各症例をもとに、疾患、症状、背景などを掘り下げ、薬学的視点からの介入を検討し発表します。
データ検討会:「研究計画・実践コース」の2人が、自ら研究計画を立案し、調査・研究で得た研究データについて発表します。
<プログラム詳細>
9:10 ~ 9:15 開会の挨拶(生涯教育センター長 教授 村木優一)
9:15 ~10:55 症例検討会(1) 発表者 4人(症例報告書作成コース)
10:55~11:05 (休憩)
11:05~12:45 症例検討会(2) 発表者 4人(症例報告書作成コース)
12:45~14:00 (昼休憩)
14:00~15:00 データ検討会 発表者 2人(研究計画・実践コース)
15:00~15:05 閉会の挨拶(生涯教育センター長 教授 村木優一)
ニュースリリース
キーワード:リカレント教育、学び直し、履修証明プログラム