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地元の小学生が小さな“科学者”に変身!理科実験講座「身近な夏の不思議体験2023イン山科」を開催しました

7月30日(日)、理科実験講座「身近な夏の不思議体験2023イン山科」を本学で開催し、夏休みが始まったばかりの山科区の小学生70人が参加しました。

本講座は、地域住民で構成され、子どもの笑顔と健やかな育ちを支える活動をされている「山科区『はぐくみ』ネットワーク実行委員会」がボランティアとして運営に参画しており、小学生が理科に対する興味を持つきっかけづくりの場として、また、大人と子どもがコミュニケーションを図ることで、地域における世代間交流の推進を目指して毎年実施しており、今回で12回目となります。

当日は、子どもたちが白衣を着用して小さな“科学者”に変身。大学の実習室という専門性の高い空間で、本学教員や地域スタッフのサポートのもと、2つの実験を行いました。
今年のテーマは“ヨウ素デンプン反応”です。最初の実験は「デンプンをうがい薬で調べよう」と題し、うがい薬を用いて、お米やお菓子の中のデンプンの有無や、含まれているデンプンの構造の違いについて調べました。

 

子どもたちは教員が解説する手順に従って実験を進めながら、配付されたテキストに、気づいたことや学んだことを自分の言葉で書き込んでいきます。

 

次に行った実験は、ヨウ素デンプン反応を応用した「電気の力で紙に字を書いてみよう」です。デンプンとヨウ化カリウムを含んだ水溶液を紙に浸み込ませ、その上から電気ペンでなぞると電気分解でヨウ素とデンプンが結びついてヨウ素デンプン反応が起こり、字や絵が描けるようになります。
一つ目の実験で学んだことを生かしながら、それぞれ自由に色々な字や絵を描き、同じグループの参加者やスタッフに披露して楽しんでいました。

 

参加した子どもたちからは「理科で習ったことの発展みたいなことを実験できておもしろかった」や「色々な不思議な実験のことが知れた。とても嬉しくて楽しくておもしろかった」といった感想があがり、“身近な夏の不思議体験”を満喫した様子がうかがえました。
また、「家でも実験してみたい」「夏休みの自由研究の参考にしたい」という声も多く聞かれ、理科への興味喚起や学びを継続していくきっかけにもなったようです。

本講座を通して、自分で直接見て触って学ぶことの大切さや楽しさを子どもたちに感じてもらうことにより、理科や科学だけでなく「学び」そのものへの関心を高めるとともに、それを支える地域の大人とのより密な信頼関係を築く一助になればと考えています。

 

※本講座は独立行政法人 国立青少年教育振興機構「子どもゆめ基金助成活動」として実施しています。