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キャリア支援プログラム「仕事研究セミナー」PMDA編&生産技術職編が開催されました

2023年11月7日(火)・10日(金)に、本学進路支援課主催のキャリア支援プログラム「仕事研究セミナー」PMDA編と生産技術職編がそれぞれ開催されました。

11月7日(火)のPMDA編では、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)の現役職員の方を講師に招き、PMDAが担う業務やこれまで携わってこられたプロジェクトなどについて、ご講演いただきました。
PMDAは、医薬品や医療機器の日本での承認審査や安全対策を行う機関で、本学からは過去3年(2020~2022年度)で8人の卒業生が就職しています。

講演では、医薬品の承認審査の流れや製薬企業とのやりとりといった具体的な業務の説明だけでなく、仕事のやりがいや、薬の承認に向けてどのような思いで臨んでいるかなど、PMDA職員としての姿勢についても熱くお話しいただきました。
参加した学生の受講後アンケートでは、「PMDAの仕事はデスクワークが多くて固いイメージがあったが、今回のお話で“企業と一緒に医薬品の承認を目指していく”という言葉が印象に残った」、「企業の開発職を目指しているが、違う視点から医薬品開発への熱意ややりがい、意義について学ぶことができ視野が広がった」といった感想があり、希望進路に関わらず自身の将来を考えるうえで参考になったと感じた学生も多かったようです。

   

11月10日(金)の生産技術職編では、製薬企業の生産技術職に従事されている本学卒業生を講師に招き、特に品質管理部門の業務やご自身のこれまでのキャリアなどについてご講演いただきました。
製薬企業の生産技術職については、研究職や開発職と同様に、本学からは毎年度コンスタントに卒業生を輩出しており、過去3年(2020~2022年度)で19人が就職しています。

講演では、品質管理部門の業務の流れや1日のスケジュールのほか、入社1~2年目、3~10年目、10年目以降の3つの期間に分けて、それぞれの段階で生産技術職として求められるスキルについて詳しく解説いただきました。また、学生時代に特に力を入れておくべきこととして、「研究活動の中で課題にぶつかったとき、先生や先輩・友人に相談しながら研究を進めていくという経験を通して、課題解決力を養うことが大切」とのアドバイスが送られました。その他、質疑応答では、入社後の異動希望の通りやすさや品質管理部門で働く方々の出身学部など、卒業生だからこそ聞ける質問にも率直にお答えいただき、参加した学生にとって細かな疑問や不安も解消できる貴重な機会となったようです。
受講後のアンケートでは、「ルーチン業務のイメージだったが、新製品の立ち上げなどの業務もあるということで、とても魅力的に感じた」、「品質管理職について、具体的なイメージや、薬学部の知識がどう活かせるのかについて、詳しく知ることができた」などの感想があり、生産技術職の新たな魅力や自分の能力を生かせるフィールドを認識できた様子がうかがえました。

   

この「仕事研究セミナー」は、全学年を対象に、今後も様々な業種・職種の現役職員の方や卒業生を講師に迎え継続的に実施する予定で、次回は2月頃に「臨床開発職編」を開催します。今回のPMDA編、生産技術職編には、ともに低年次生の参加もあり、将来の進路を考えるための情報収集として役立った、あるいは進路の選択肢として興味がわいたとの意見も多く見られました。現時点で希望する業種、職種が異なる場合でも、薬に関わるあらゆる仕事の現状や実情を知っておくことで、進路選択のみならず、就職活動時の志望動機づくりや面接などの内容にも生かすことができます。
学生の皆さんには、多様な領域で卒業生が活躍している本学ならではのこうしたイベント機会をぜひ積極的に活用し、自分自身の将来に役立てていただければと思います。