お知らせお知らせ

専門・認定薬剤師資格取得支援「Lehmannプログラム」
2023年度の総まとめとして「症例・データ検討会」を開催しました

2024年2月17日(土)、現役薬剤師を対象とした専門・認定薬剤師資格取得支援プログラム「Lehmann(レーマン)プログラム」において、1年間の成果発表として「症例・データ検討会」を開催し、履修生や指導教員のほか、履修生の所属施設職員や本学教員、在学生等、あわせて約30人が参加しました。
 
本学のリカレント教育講座である「Lehmannプログラム」は、現役薬剤師を対象に、将来の薬学領域におけるリーダーの養成を目指して2020年度から開講しており、今年度で4年目を迎えます。
今年度は、薬学的視点に基づいた症例解析や症例報告書の作成技能を学ぶ「症例報告書作成コース」を2人、適切な研究計画を立て、研究を実践する技能と研究成果を学会等で発表する方法を学ぶ「研究計画・実践コース」を6人が受講。そして今年度初開講のコースとして、論文作成の基礎を理解し、わかりやすい論文を執筆できる技能を学ぶ「論文作成コース」を2人の履修生が受講しています。3コース計10人の履修生のうち、5人は昨年度あるいは一昨年度から継続履修しており、各自の目標に向けてステップアップしながら学びを深めてきました。
履修生らは2023年8月に前期の「症例・データ検討会」として中間発表を行っており、その際に得られた課題を踏まえてブラッシュアップを重ね、今回の最終発表を迎えました。
※中間発表時の詳細はこちら

当日は、「症例報告書作成コース」の履修生による「症例検討会」と、「研究計画・実践コース」および「論文作成コース」の履修生による「データ検討会」を同時に開催。いずれも各履修生が実際の臨床現場で経験した患者の症例をもとに発表を行いました。
質疑応答では他の履修生や聴講者から、薬学的介入の方法やそれに至った経緯などに関する質問のほか、指導教員からは、論文投稿を見据えた視点や結論の示し方、コロナ禍の影響等、時代背景への考慮に関するアドバイスなども述べられ、非常に活発な議論が交わされました。

     

また、検討会の後には引き続き、プログラムの総まとめとして1年間の振り返りを実施。履修生からは「論文を読むことへの抵抗がなくなり、日常的にどういった文献を根拠として用いるべきか精査できるようになった」「研究は患者さんのためにあるということを改めて感じることができた」など、プログラム全体を通して得られた学びについて共有が行われました。また、「自分がメンターの先生から受けた指摘などを参考にしながら、職場の他の先生方に指導や助言をすることができている」「ここで学んだことを後輩たちに教えていくことが今後の目標」など、自身の学びをさらに発展させるだけでなく、周囲への還元に対する思いを語る履修生も多く見られました。
最後に指導教員から「プログラムが終わっても縦、横の繋がりを大事にして、何か困ったことがあったらいつでも何でも相談してほしい」「市中病院や薬局でも研究はできるのだということをしっかりと示してほしい」といった激励の言葉が贈られ、2023年度Lehmannプログラムの締めくくりとなりました。

今回の検討会をもって今年度のカリキュラムは全て終わり、各履修生は3月に修了課題を提出してプログラム修了となります。修了後は、本プログラムでの学びを生かして各自の目指す専門・認定薬剤師資格を取得し、それぞれの臨床現場でさらに活躍していくことが期待されます。
本学では、今後も本プログラムの充実を図っていくことで、薬剤師の専門性向上だけでなく、薬学領域におけるリーダーを養成し、円滑な医療推進、健康維持への貢献を目指していきます。

     

◆来年度「Lehmannプログラム」履修生を募集中!
現在、2024年度Lehmannプログラム履修生の出願を受け付けています。
詳細はこちらをご覧ください。
※出願期限:2024年2月28日(水)必着