お知らせお知らせ

【ニュースリリース】小さな“科学者”誕生!山科区小学校の夏恒例人気イベント「身近な夏の不思議体験2024イン山科」を開催

News Release

小さな“科学者”誕生!山科区小学校の夏恒例人気イベント
「身近な夏の不思議体験2024イン山科」を開催
地域の大人と子どもが「科学」を通してコミュニケーションを図る

 京都薬科大学(京都市山科区)は2024年7月28日(日)、地域の小学生82人を対象に理科実験講座「身近な夏の不思議体験2024イン山科」を開催しました。
 今回で13回目となる本講座は、地域の市民組織「山科区『はぐくみ』ネットワーク実行委員会」がボランティアで運営に参画しており、小学生が理科に対する興味を持つきっかけづくりの場として、また大人と子どもがコミュニケーションを図り、地域の中でつながりを育むことを目指して毎年実施しています。

 例年、午前と午後の二部制で開催しており、山科区内 全13小学校の4~6年生を対象に、これまで延べ1,200人以上の小学生が参加してきました。コロナ禍となった2021~2022年度は感染拡大防止のため、午後のみの開催とし、定員も半分以下に制限して実施。人数制限をしていた2年間も定員を超える申し込みがある人気イベントであり、地域の方々の「できるだけ多くの子どもたちに参加させてあげたい」という声も多かったことから、昨年度からコロナ禍前と同様に午前と午後の二部制を復活しました。

     


 今年度は「普段不思議に感じることを、身近なものを使って調べる」をテーマに、植物に含まれる色素「アントシアニン」に着目し、「紫色の秘密~植物の色素で身近な溶液を調べよう~」「寒天に3D模様をつけてみよう」の2つの実験を実施。
 参加した子どもたちからは、「色が変わるのが面白かった、家でも色々やりたい」や「理科の授業が好きだから、白衣を着れて嬉しかった」などの感想が聞かれました。また、「酸っぱいものは全部酸性なんですか?」「中性洗剤は聞いたことあるけど、アルカリ性洗剤もあるの?」など積極的に質問している姿もみられました。

 本講座を通して、身近なものを題材に理科の楽しさを子どもたちに体験してもらうことで、理科や科学だけでなく「学び」そのものへの関心を高めるとともに、それを支える地域の大人との“きずな”を育んでいく一助になればと考えています。

2024年度「身近な夏の不思議体験2024イン山科」の詳細

開催日時:2024年7月28日(日) 10時~16時
参 加 者  :山科区内の小学4~6年生82人
主  催:京都薬科大学 (活動主体:学生実習支援センター)
共  催:山科区「はぐくみ」ネットワーク実行委員会
後  援:京都市山科区役所
※本講座は独立行政法人 国立青少年教育振興機構「子どもゆめ基金助成活動」として実施しています。

【活動の目的】
 身近な科学を題材にした実験を通して、小学生が理科に対して興味を持ってもらうことを主な目的とし、白衣を着用し、大学の実習室という高度な設備を利用することで、科学者の疑似体験(約90分)をしてもらいます。

【実験1. 紫色の秘密~植物の色素で身近な溶液を調べよう~】
 植物に含まれる色素「アントシアニン」は、水溶液の性質(酸性、中性、アルカリ性)によって色の変化が起こります。この性質を使って、身の回りにある水溶液の性質を調べます。

【実験2.寒天に3D模様をつけよう】
 実験1で使った植物の色素「アントシアニン」と食塩が入った寒天に炭素棒を差し込み、電気を流すことによって、寒天に立体的に模様をつけます。食塩水は電気を通すことにより化学反応(電気分解)が起こり、電極の片側に塩酸(酸性)、もう片方には水酸化ナトリウム(アルカリ性)が発生します。この性質と植物の色素「アントシアニン」が酸、アルカリによって色が変化する性質の両方を実験に利用します。

ニュースリリース