「山内ブラザーズ」として弟と音楽活動をしている3年次生の
山内善千夏さん。兄弟ならではの阿吽の呼吸、ハーモニーでたくさんのお客さんを魅了し、数々の音楽イベントに出演。音楽を始めたきっかけや今後の目標、学業との両立についてインタビューしました。
―現在の活動内容、頻度など
2歳下の弟と「山内ブラザーズ」という音楽ユニットをやっています。弟はギターボーカル、私はカホン
1やドラム、ベースを演奏しています。基本はカバー曲を披露していますが、オリジナル曲を披露することも。練習しようと事前に決めてやるよりも、家に帰ると急にセッションが始まったり、そのまま曲ができたり、自由にやっています(笑)
※1叩く位置によって音の高さが変わる打楽器、椅子のように跨って演奏します。
―音楽を始めたきっかけは?
私が小学校1年生の時に、オーストラリアからの交換留学生を受け入れる機会がありました。その時に、彼女が自作の曲を聴かせてくれて「かっこいい」と感じたのが始まりです。音楽はCDやテレビの中の遠いものという認識があったので、こんなにも身近なものだったんだと衝撃を受けました。
弟がギターを買ったのを機に、私も楽器をやりたいという気持ちが芽生えました。何の楽器にしようか最初は迷ったんですが、地元の伝統楽器でもある和知太鼓の経験があったので、同じ太鼓であるドラムにしようと決めました。最初は動画サイトで演奏動画を見て、独学で練習しました。何も分からないなりに頑張れたのは、とにかく父親が褒めてくれるのが嬉しかったからだと思います。
―これまでの活動で印象に残っていること
中学校1年生の時に、初めて出演した「和音祭」という地元のイベントが印象に残っています。ドラムを始めてから1年しか経っていなかったこともあり、とても緊張しました。また、当時はまだカホンを持っていなかったので、編成もギターとドラムという変則的な形でしたが、想像した以上にお客さんが盛り上がってくれて、今では毎年常連で出演するイベントになりました。
このイベントで毎回演奏している「めんたいこ」というオリジナル曲があるんですが、とても盛り上がるので、演奏していてとても楽しいです。実はこの曲は、僕が5歳の時に3歳の弟とやっていた「リズムしりとり」という遊びがもとになった曲。こういうのも兄弟ならではですかね?
―苦労した点
高校では軽音学部に入部して、初めて弟以外の人と演奏しました。普段はとにかく弟が自由に演奏をして、自分がそれに合わせるスタイルなので、ドラムとしてバンドのリズムの軸にならないといけないところに難しさを感じました。でも、そこで様々な刺激を受け、世界が広がり、弟と音楽をする楽しさを再認識しただけでなく、自分が軸になるという今までとは違う感覚も学びました。
―本学に入学した理由
小学校6年生の時に、将来何になりたいか考え、ぼんやりと「人を助ける仕事」に興味があると感じていました。昔から構造式を見るのが好きだったこともあり、看護師の母に「薬剤師はどう?」と勧められて、薬剤師になることを意識するようになりました。母は健康診断などの業務でよく京都薬科大学に行っていて、「すごくいい大学だよ」との後押しもあり、入学しました。
―どのように学業と両立されていますか?
出来る限り授業内で、内容を理解することを意識しています。全てを理解できなくても最低限、レジュメのどのあたりに載っていたかは覚えておいて、復習する際に友達や先生に質問しやすいように心がけています。メリハリをしっかりつけると決めて試験前は勉強に専念しますが、時々弟と息抜きにセッションすることもあります(笑)
―将来の夢、今後の目標は?
将来は薬剤師になって、自分が育った地域の方々の健康を守ることで恩返しをしたいです。僕の住む京丹波町は、本当に温かい人が多くて。初めて出演した地域の音楽イベント「和音祭」も「楽器やっているなら出てみなよ」と、主催者の方が軽い感じで誘ってくれたことがきっかけで出演することになったんです。都会だと、あまりそういうのはないですよね。
薬剤師とは別にもう一つ夢があって、実は地元で音楽フェスを開きたいと思っています。最初は小規模かもしれないけど、音楽の力でも京丹波町を盛り上げていきたいです。
―課外活動との両立に不安を感じている本学志願者へメッセージ
学生の間しかできないこともあるので、勉強以外のことも積極的にやってみるべき。京薬の先生たちは本当に熱心に質問に答えてくれたり、授業もたくさん工夫したりして少しでも私たちが理解しやすいように尽力してくれます。
また、課外活動から学ぶこともたくさんあると思います。私は、ステージに立つことで緊張にすごく強くなりました。たとえば、外部講師の先生が講義に来てくれた際、気になることがあっても、昔は質疑応答の時間に手を上げるのが恥ずかしいと思っていました。でも、大きな舞台をたくさん経験したことで積極的に発言できるようになりました。
また、京薬は単科大学だけど、多種多様な趣味や特技を持った友達がたくさんできます。色々な刺激を受けて、良い繋がりを持てたなと感じています。
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