2024年10月23日(水)、京都市立鏡山小学校で6年生の児童を対象に、分析薬科学系 薬品分析学分野 武上教授と1年次科目「基礎演習」の履修生による薬物乱用防止教室を開催しました。
今回は、「飲むときに気をつけたいこと(カフェインとの飲み合わせ)」というテーマで実施。まず児童には、飲み物や薬のパッケージに書かれている成分表から、それぞれに含まれているカフェイン量を調べるグループワークを行ってもらいました。エナジードリンクには子どもが1本飲むと体に悪い影響を及ぼす可能性がある量が含まれていることが分かり、児童からは飲む量には気をつけようという声が上がっていました。
また、薬を服用する際の飲み物を考えるワークでは、鉄剤と緑茶をビーカーで混ぜて実験を行いました。
緑茶が真っ黒に変色し、児童たちが驚く様子がうかがえました。水以外の飲み物で薬を飲むと、薬の効果が正しく発揮されないことを実際に見て理解してもらえたようでした。
最後に武上教授から「これから口にするものは自分でしっかり調べて、自分の体は自分で守るように」と児童に伝え、授業を終えました。
児童からは「今までは薬を飲む時、いろいろな飲み物で飲んでいたのでこれからは水で飲むようにする」という感想があり、今後の薬との関わり方について考える機会となったようです。
グループワークのサポートとして参加していた学生からは「薬を飲む時に気をつけることを理解してもらえてよかった」や「積極的にワークに取り組んでくれ、自分たちで答えを見つけてくれて嬉しかった」など本学学生にとっても子どもたちと触れ合いながら、薬の大切さを改めて認識できる良い機会になりました。
本学では2015年より京都市が中心となって実施している薬物乱用防止啓発活動に協力、参加しており、薬系大学として、違法薬物の使用防止だけでなく、薬を正しく服用することの意識づけを通じて、薬物乱用防止に貢献していくことを目指し、今後も活動を続けていきます。