細胞生物学分野

研究内容

細胞内シグナル伝達は転写制御を介して細胞増殖、アポトーシス、サイトカイン等の発現をコントロールします。ユビキチン・プロテアソームシステム(UPS)は翻訳後修飾と蛋白質分解を介して、細胞のシグナル伝達、異常蛋白質の分解、免疫応答を制御しています(Fig. 1)。また、シグナル伝達やUPSの異常は細胞の恒常性や応答性を破綻させ、発がん、免疫異常、神経変性などを誘導することになります。一方で、腫瘍ウイルスはシグナル伝達やUPSの制御機構を破綻させて、細胞増殖の亢進、アポトーシス阻害、免疫回避を惹起し、感染細胞をがん化させます(Fig. 2)。私たちは、シグナル伝達やUPS、さらにウイルス性発がんに関連した研究を行っています。

細胞生物学分野

教員紹介

藤室 雅弘 教授

藤室 雅弘 教授

出身大学:北海道大学
出身大学院:北海道大学大学院
学位:博士(薬学)

キーワード

カポジ肉腫関連ヘルペスウイルス、EBウイルス、単純ヘルペスウイルス、デングウイルス、Viral-like particle、抗ウイルスアッセイ、モノクローナル抗体、ユビキチン、ユビキチン様タンパク質、プロテアソーム、神経変性疾患、Wntシグナル、NF-kBシグナル、ポリユビキチン化

モットー・好きな言葉

雲の向こうはいつも青空

研究分野

ウイルス、タンパク質分解と細胞内シグナル伝達に関する研究

■ウイルスに関する基礎研究と創薬研究
生化学や分子生物学の研究手法を用いて、カポジ肉腫関連ヘルペスウイルスやEBウイルスなどのがんウイルスに関する基礎研究を行っています。独自のスクリーニング技術を用いて単純ヘルペスウイルスやデングウイルスに対する抗ウイルス化合物の探索と Viral-like particle(ウイルス様粒子)を用いたDDS開発も実施しています。
■タンパク質分解と細胞内シグナル伝達に関する基礎研究
タンパク質精製やマウス・モノクローナル抗体作製技術を用いて、ユビキチン・プロテアソーム分解系やタンパク質の翻訳後修飾、細胞内シグナル伝達に関する基礎研究を行っています。

関根 勇一 講師

関根 勇一 講師

出身大学:北海道大学
学位:博士(薬学)

キーワード

神経再生、免疫系シグナル伝達、がん転移

研究分野

神経再生メカニズムの解明による四肢麻痺の改善法の研究

事故などにより脊髄などが損傷を受け、四肢麻痺や半側麻痺などが引き起こされると回復は非常に難しく、生涯にわたって後遺症が残り様々な合併症を引き起こします。神経再生を標的とした臨床薬は未だ存在していないため、損傷した神経が再生する分子メカニズムを解明することで、治療薬の開発につなげる研究を行っています。
他にも、免疫系の機能を調節するサイトカインのシグナル伝達系や、免疫細胞の運動能の調節、さらには種々のがん細胞の転移のメカニズム解明についての研究も行っています。