公衆衛生学分野

研究内容

公衆衛生学を含む衛生薬学は、健康障害を予防し、健康および生活の質 (QOL) の維持・向上を実現するための学問領域です。当分野では、日本人の約半数が一生のうちに一度は罹患し、死亡原因の第1位である「がん」およびQOLを著しく低下させる「神経変性疾患」等の疾病予防に寄与できる新たな医薬品シーズの開拓や健康食品などの提案を目指した研究を展開しています。具体的には、薬用・食用に利用されている植物および独自の生物資源である大気粉塵由来真菌等を用いて化合物ライブラリを構築するとともに、植物―内生真菌間相互作用の応用により新たな化合物の創出・疾病予防能を持つ有用化合物の産生促進に取り組んでいます。さらに得られた化合物を活用し、発がん・がん悪性化に関わる細胞内シグナル伝達経路の阻害能ならびに神経変性疾患の進行に関わる Aβ の凝集予防能をもつシード化合物の開拓に挑戦しています。

公衆衛生学分野

教員紹介

松本 崇宏 准教授

松本 崇宏 准教授

出身大学:京都薬科大学
出身大学院:京都薬科大学大学院
学位:博士(薬学)

キーワード

疾病予防、がん、植物、真菌、植物成分

モットー・好きな言葉

感謝

研究分野

疾病予防能をもつ天然由来医薬品シーズの開拓

■植物―内生真菌間相互作用を応用した新規化合物創出法の確立
植物内生真菌は植物組織内に生息し、宿主に対し病原性を示さない真菌を指します。一部の内生真菌は宿主植物に対し、多様な化合物の産生を促進することが知られています。そこで、内生真菌が植物に影響を与える機序を解明するとともに、得られた知見を応用し、新たな薬の種を創出することに挑戦しています。
■天然由来化合物の疾病予防能評価
日本人の約1/2が一生のうちに罹患する「がん」および生活の質を著しく低下させる「神経変性疾患」の予防は、ヒトの健康寿命の延伸に繋がります。私共は、これら疾病予防薬の開発を目指し、上記研究で創出した化合物の機能性評価および作用機序解明を行っています。