薬剤学分野
研究内容
当分野では、難吸収性薬物の消化管ならびに経粘膜吸収性の改善、キトサンコーティング製剤を用いた薬物の大腸特異的送達法の開発と治療効果の改善、マイクロニードルを用いた薬物の経皮吸収性の改善ならびに副作用の軽減、鼻腔内投与後の薬物吸収と脳への薬物送達、骨や酸化ストレス疾患を標的とした新規DDS製剤の開発などについて研究している。

教員紹介

キーワード
薬剤学、ドラッグデリバリーシステム、酸化ストレス、がん治療、ナノ粒子、タンパク質、アルブミン、抗体、超硫黄分子、活性酸素種
モットー・好きな言葉
凡事徹底/研究を楽しむ
研究分野
体や自然の仕組みを深く学び、安全な薬剤設計や治療法の最適化に活かす
多くのタンパク質が私たちの体の中には存在し、そのタンパク質1つ1つの構造はその生体内分布の特性などと密接に関わっています。例えば、ヒト血清中に最も多く存在するアルブミンというタンパク質は、酸化や糖化ストレスによって修飾を受けると、肝臓や腎臓に高い分布を示す特性に変化します。つまり生体は、このアルブミンのわずかな構造変化を常にモニタリングしているのです。この構造変化の認識特性を明らかにすれば、アルブミンを選択的に肝臓や腎臓などに送達させることができると考えています。こうした体の仕組みを逆手にとったアルブミン薬物送達システムを構築し、狙った場所にだけ薬を届け、副作用の少ない薬の開発に取り組んでいます。

キーワード
薬剤学、ドラッグデリバリーシステム、酸化ストレス、がん治療、ナノ粒子、タンパク質、アルブミン、活性酸素種、糖鎖工学、ナノ抗酸化剤、マクロファージ
モットー・好きな言葉
実るほど頭を垂れる稲穂かな
研究分野
ドラッグデリバリーシステム(DDS)×病態生理学 = 疾患応答型DDS
DDSとは、生体内での薬の動きを精密にコントロールする、すなわち「必要な時間」に「必要な量」だけ「必要な場所」へ薬を届けるシステムです。ヒト血清アルブミン(HSA)は、生体内において薬物やホルモンなど多様な物質と結合し、組織へ輸送する機能を担うだけでなく、生体適合性にも富むため、すでに医薬品開発に応用されています。私は、遺伝子組換え技術によるHSAの改変をはじめ、アルブミン融合技術、化学修飾技術、ナノ粒子技術などを駆使して生体あるいは病態環境に適合した高機能化HSAを創出し、病態で発現が上昇する生体分子を標的としたDDS、すなわち疾患応答型DDSを実践しています。

キーワード
細胞外小胞、ドラッグデリバリーシステム、エクソソーム、表面分子特性、バイオマテリアル、免疫応答、炎症
モットー・好きな言葉
ポジティブ思考・思い立ったが吉日
研究分野
動物および植物由来粒子を利用した製剤化のための研究
生物を構成する細胞は、目には見えない小さい粒子(細胞外小胞)を放出し、または授受して細胞間でコミュニケーションしています。細胞外小胞は細胞から分泌され、その表面には脂質や糖、タンパク質など、細胞ごとに特徴的な分子が並んでいます。最近の研究で、この「表面の性質」が、どの細胞に届けるのか、どのように体内を移動するのか、といった重要な役割を持つことがわかってきました。
私の研究では、この細胞外小胞の「表面の違い」が、細胞同士のコミュニケーションにどのような影響を与えるのかを調べています。
また、従来廃棄されていた非可食部の付加価値を向上させるためのバイオマテリアルを開発しようとしています。