薬物動態学分野
研究内容
より有用性の高い医薬品を創出するためにも、患者個々に最も適した薬物治療を行うためにも、薬物の体内における動態を把握することが重要です。薬物の血液中/組織中濃度推移の解析を介して薬物の体内動態を把握する学問領域を薬物動態学といいます。ところで、次々に臨床に供される医薬品について、薬物の体内動態、あるいは体内動態と治療効果/副作用との関係など、薬物動態学的な知見が十分であるとは言い難いのが現状です。本分野では、臨床と共同研究を行うとともに、一方で、基礎的な研究を行い、より良質な医療の提供に貢献したいと考えています。詳しい研究内容に興味があれば、本分野のHPを訪問していただければ幸いです。

教員紹介

キーワード
薬物動態、PK/PD解析、モデリングシミュレーション、LC/MS/MS、薬剤学、DDS、消化器癌、バイオマーカー、プレシジョンメディシン、リキッドバイオプシー、血中循環腫瘍細胞、トランスレーショナルリサーチ
モットー・好きな言葉
一期一会/道に迷うことこそ、道を知ることだ
研究分野
がん患者さんの安心安全を第一とするがん治療の実現を目指します
■大腸がん化学療法の標準レジメンを個々の患者さんに適切に使用するための研究
消化器がんのなかでも大腸がんは化学療法の選択肢が多く、平均生存期間が30カ月とされるほど予後の良いがんであるといわれています。しかしながら、治療に伴ってあらわれる、吐き気、貧血、手足のしびれや、下痢などの副作用に悩まされる患者さんは少なくありません。手足のしびれを伴うオキサリプラチンという抗がん剤では、投薬中止を余儀なくされケースが問題となっています。そこで、患者さんの採血で得られる、薬剤濃度、バイオマーカーの測定値から副作用を未然に防ぐための方法論として、薬物動態学的アプローチに基づく個別化医療を目指します。

キーワード
薬物動態、薬物動態-薬力学的(PK-PD)モデル解析、モデリング&シミュレーション、母集団薬物動態解析、がん化学療法の個別化
モットー・好きな言葉
捲土重来
研究分野
患者に応じた薬物治療を実現するための研究
■薬物血中濃度に基づくがん化学療法の個別化に関する研究
抗がん剤の有効性や副作用の発現には大きな個人差があります。薬物の血中濃度やバイオマーカーを測定することで、一人ひとりの患者さんに応じた抗がん剤の用量、用法を決定できるシステムの構築を目指しています。
■薬物の体内動態・薬効を予測可能なPK-PDモデリング&シミュレーションに関する研究
薬物の体内動態(PK)と効果(PD)との関連性を明らかにし、両者の関係を数理学的なモデルを用いることで、薬物の効果・毒性発現や予後を定量的に予測する研究を進めています。