京都薬科大学は今年創立140周年を迎えます。この節目に大学経営に携わらせていただけることは、卒業生としてとても光栄にまた誇りに思います。
歴史と伝統、それは変わることのない財産です。しかしながら、その財産が価値あるものとされるかどうかは、本学がどれだけ社会に貢献できるか、社会に価値をもたらすかに依ると考えます。優秀な人材を集め、育て、優秀な薬学人財として社会に輩出し、健康を願う人々に貢献する、その目的を果たし続けることが出来れば、本学は社会に価値ある存在として、そして、長い歴史と伝統を誇る大学として認められるのだと思います。
その価値の創り手が卒業生や教職員の皆様です。これまで24,000人もの卒業生が社会に羽ばたき、各方面で活躍されてこられました。また、教職員は優秀な薬学人財の育成に努めてこられました。それらの活躍により生み出されたものが価値の源泉であり、今、京都薬科大学が私学薬学の雄として認められているのもそのお陰と感謝しております。
そして、卒業生にますます活躍してもらうためには、卒業生の集う組織である京薬会の存在は重要です。卒業生のネットワークを創り、その中で学びや出会いの機会を提供していくことは、卒業生の自己研鑽やキャリア形成に寄与し、その活躍を後押し、本学のブランド向上に繋がっていくものと期待しております。我々もこれまで以上に京薬会との連携を深め、リカレント教育などを通じて、卒業生のキャリアアップを支援していきます。
まずはこの140周年を皆様とともにお祝いし、そして、この先にある150周年を皆様とともに誇りを持って盛大にお祝い出来るように、歴史を紡ぎ、大学の更なる価値向上、ブランド向上に努めて参りますので、何卒変わらぬご支援、ご協力をお願い申し上げます。