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うつ病などの精神神経疾患は「五大疾病」の一つであり、画期的治療法の開発が望まれている。うつ病の発症要因として脳-腸機能的連関の破綻が注目されているが、その詳細は未解明な部分が多い。そこで当分野では、うつ病モデルマウスを用い、脳及び消化管における炎症誘発機構に加え、腸内細菌叢や生理活性脂質の機能的変動などに着目した研究を遂行している。さらに、疾患や薬物療法に起因した味覚障害、栄養素吸収の変化などに関する研究、難病・希少疾患や老化に対するペプチド創薬研究も視野に入れて活動している。これら研究を通じ、疾患のみならず薬物治療に起因する有害事象の発症に対する新たな予防・治療法の提案に繋げたいと考えている。