2025年2月15日(土)、現役薬剤師を対象とした専門・認定薬剤師資格取得支援プログラム「Lehmann(レーマン)プログラム」において、1年間の成果発表として「症例・データ検討会」を開催し、履修生や指導教員のほか、履修生の所属施設職員や本学教員、在学生等、あわせて約30人が参加しました。
本学のリカレント教育講座である「Lehmannプログラム」は、将来の薬学領域におけるリーダーの養成を目指して2020年度から開講しており、今年度で5年目を迎えます。
今年度は、薬学的視点に基づいた症例解析や症例報告書の作成技能を学ぶ「症例報告書作成コース」を7人、適切な研究計画を立て、研究を実践する技能と研究成果を学会等で発表する方法を学ぶ「研究計画・実践コース」を8人、受講論文作成の基礎を理解し、わかりやすい論文を執筆できる技能を学ぶ「論文作成コース」を2人の履修生が受講しています。3コース計17人の履修生のうち、2人は昨年度あるいは一昨年度から継続履修しており、各自の目標に向けてステップアップしながら学びを深めてきました。
当日は、「症例報告書作成コース」の履修生による「症例検討会」と、「研究計画・実践コース」および「論文作成コース」の履修生による「データ検討会」を同時に開催。いずれも各履修生が実際の臨床現場で経験した患者の症例をもとに発表を行いました。発表の中では症例に対する分析や考察、改善させるための薬物治療など具体的な提案がされ、薬剤師としての役割についても言及されていました。
質疑応答では他の履修生や聴講者から、薬学的介入の方法や分析理由、具体的な要因、実際に行った療法などに関する質問のほか、各所属先での現状に関する情報交換など活発な議論が行われました。指導教員からは、学会発表を見据えた視点や懸念事項、より詳細な分析方法など、今後研究を発展させるためのアドバイスが述べられ、非常に活発な議論が交わされました。
最後に指導教員から「スライド1つ1つが作りこまれていて、考察もしっかりできていた」「質疑に対しても的確に答えることができており、8月の中間発表時よりも成長を感じられる」といった激励の言葉が贈られ、2024年度Lehmannプログラムの締めくくりとなりました。
今回の検討会をもって今年度のカリキュラムは全て終わり、 各履修生は3月に修了課題を提出してプログラム修了となります。修了後は、本プログラムでの学びを生かして各自の目指す専門・認定薬剤師資格を取得し、それぞれの臨床現場でさらに活躍していくことが期待されます。 本学では、今後も本プログラムの充実を図っていくことで、薬剤師の専門性向上だけでなく、薬学領域におけるリーダーを養成し、円滑な医療推進、健康維持への貢献を目指していきます。
◆来年度「Lehmannプログラム」履修生を募集中!
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※出願期限:2025年2月26日(水)必着