News Release
小さな“科学者”誕生!山科区小学校の夏恒例人気イベント
「身近な夏の不思議体験2025イン山科」を開催
地域の大人と子どもが「科学」を通してコミュニケーションを図る
京都薬科大学(京都市山科区)は2025年7月27日(日)、地域の小学生94人を対象に理科実験講座「身近な夏の不思議体験2025イン山科」を開催しました。
今回で14回目となる本講座は、地域の市民組織「山科区『はぐくみ』ネットワーク実行委員会」がボランティアで運営に参画しており、小学生が理科に対する興味を持つきっかけづくりの場として、また大人と子どもがコミュニケーションを図り、地域の中でつながりを育むことを目指して毎年実施しています。
例年、午前と午後の二部制で開催しており、山科区内 全13小学校の4~6年生を対象に、これまで延べ1,300人以上の小学生が参加してきました。今年度は募集定員を超える参加申込があり、抽選をして参加者を決定しました。毎年、多くの小学生に参加をしてもらい、山科区の小学生にとって夏休みの恒例行事として定着しつつあります。

今年度は「普段不思議に感じることを、身近なものを使って調べる」をテーマに、「水」に着目し、「手でつまんで持てる水!容器がいらない水を作ろう」「水が消えた!?水を吸う魔法の粉」の2つの実験を実施しました。
参加した子どもたちからは、つまんで持てる水に対して「プニプニしておもしろい」や「家でもう一回実験をやりたい」などの感想が聞かれました。着色料を使う場面では複数の色を混ぜ、新しい色を作るなどそれぞれの実験で子どもたちのひと工夫が見られ、楽しんで取り組んでいる様子が見られました。
本講座を通して、身近なものを題材に理科の楽しさを子どもたちに体験してもらうことで、理科や科学だけでなく「学び」そのものへの関心を高めるとともに、それを支える地域の大人との“きずな”を育んでいく一助になればと考えています。
2025年度「身近な夏の不思議体験2025イン山科」の詳細
開催日時:2025年7月27日(日) 10時~16時
参 加 者 :山科区内の小学4~6年生94人
主 催:京都薬科大学 (活動主体:学生実習支援センター)
共 催:山科区「はぐくみ」ネットワーク実行委員会
後 援:京都市山科区役所
※本講座は独立行政法人 国立青少年教育振興機構「子どもゆめ基金助成活動」として実施しています。
【活動の目的】
身近な科学を題材にした実験を通して、小学生が理科に対して興味を持ってもらうことを主な目的とし、白衣を着用し、大学の実習室という高度な設備を利用することで、科学者の疑似体験(約90分)をしてもらいます。
【実験1.手でつまんで持てる水!容器がいらない水を作ろう】
ワカメや昆布のヌルヌルの素である「アルギン酸」は「カルシウム」と反応すると「アルギン酸カルシウム」という水に溶けないゼリー状の物質に変化します。この「アルギン酸カルシウム」は、その性質から人工イクラの被膜に使われるなど、液体を包み込む手段として食品に幅広く活用されています。 この性質を利用して、ペットボトルに代わるゴミが出ない「水の容器」を作ります。
【実験2.水が消えた!?水を吸う魔法の粉】
大量の水を吸収することができる特殊なプラスチックの粉「高吸収性樹脂」を携帯用トイレから取り出し、その吸収力を確かめます。また、取り出した高吸収性樹脂を使って、「芳香剤」を制作します。
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