2025年11月4日に開催された京都橘大学との合同多職種連携教育(IPE)に参加した5年次生の
五十嵐萌奈さん。プログラムに参加したきっかけや今後の目標について伺いました。
ーIPEに参加したきっかけを教えてください
低年次の時から授業の中でプログラムのことを聞いたことがあり、配属された分野にも実際に参加した先輩がいらっしゃったのでもともと興味がありました。そんなときに先生から参加してみないかと声をかけていただき、学べる機会だと思い、参加を決意しました。
ー実際に参加してみた感想
実務実習先の大学病院が救急医療を始めたばかりだったので、救急患者のカルテを見る機会はありましたが、今回のプログラムでは患者の発見から救急搬送までを想定していたのでより実践的でした。特に京都橘大学の救急救命学科生よる119番通報から救急隊対応・搬送は実務実習でも見ることはなかったので新鮮で学びにもつながりました。実務実習では電子カルテの情報から薬剤の処方意図を考察するということを実践的に学びましたが、IPEでは救急救急救命学科生の対応だけでなく、看護学科生によるバイタル評価や臨床検査学科生による画像検査や検体検査、生理機能検査項目の検討 など、他職種の方とディスカッションをする中で改めて誰が何を知っているか(=トランザクティブ・メモリー)を共有しておくことの重要性を実感しました。参加する前に想像していたよりもより実践的でたくさんの学びを得ることができたので、ぜひ興味のある方は参加してほしいです。

ー本学に入学した理由は?
小学生の頃に白衣に憧れ、また薬で多くの人が助けられていること、薬が身体に入ることで様々な変化が起こるということに興味をもって薬学部を目指すようになりました。中高一貫の高校で、大学の内部進学もありましたが、進路先を考えたときに歴史があって、OB・OGがたくさんいることに魅力を感じ、京薬を志望しました。実際に実習先や自主的に参加した勉強会や学会で京薬出身ということを伝えると、卒業生の方が声をかけてくれますし、繋がりも広がったのでよかったと思っています。
ー大学での学びについて
低年次の頃は授業についていくのに必死で、周りの友達や先生に質問して教えてもらいながら毎日勉強していました。有機系は特に苦手でしたが、先生の板書を書き写しながら理解を深め、その板書をもとに反応機構を自分なりにまとめて部屋の壁やノートに貼っていつでも見直せるようにしていました。また薬と関連させるとより理解しやすかったです。低年次でしっかり知識を身につけておくことで、実習の時に知識の定着を実感することが多かったので、改めて基礎は大切だと感じています。あとはもともと英語が好きだったので、毎年TOEICを受験しています。実習先への移動中にも毎日アプリで英語のリスニングを行い、実習直後の公開テストではリスニングの点数が大幅に上がったので自信にもなりました。
ー今後の目標・夢はありますか?
大学に入学する前は病院薬剤師になりたいと考えていましたが、今は様々な授業や今回のIPE、実習などを通じてやりたいことがたくさんあり、決めきれない状態です。在宅医療研修では耳の聞こえない患者さんから薬の相談を受け、お話をする中で「耳が聞こえる薬があったらいいのに」という言葉から、薬の開発にも携わりたいと思っていますし、実務実習で小児病棟を担当した際には病気の子どもやそのご両親を助けるためにドラッグラグ(新薬承認の遅延)を改善するために何かできないか、ということも考えています。また、こつこつ勉強してきた英語を生かせるような仕事をしたいと思っているので、自分に何ができるか考えながら就職活動を進めていきたいと思っています。
ー本学志望者へメッセージをお願いします!
高校生のときに周りの友達は内部進学をする中で、京薬に入学することができたのは高校の先生や家族のおかげだと思っています。先生は私からやる気を感じたから手助けしてくれたとのことで、自分自身の熱意や気持ちで周りを動かしたり、大人を頼ることも大切だと思います。実際に京薬に入学できてよかったと実感していますし、OB・OGがたくさんいる環境なので、新しいことに挑戦したい方にはぴったりな環境です。今回のIPEも先生に声をかけてもらったことがきっかけでしたが、自分のやりたいことを周りに伝えることで先生がサポートしてくださるということも実感しました。学生のうちにいろんなことにチャレンジできるのでぜひ本学でやりたいこと、挑戦したいことを見つけてほしいと思います。
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